8月109531日

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---------------------------------------------------- ゲームクリア おめでとう ぼくは ゲームの かみさまです きみの ねがいを かなえて  さいこうの ゲームかんきょうを よういしました  たのしんで くださいね このゲームは 1ほんめの クリアです ぜんぶ クリアしたら ごほうびを あげます がんばって くださいね ---------------------------------------------------- 正規のゲームエンディングが終了した直後、 黒地に白文字の、レトロゲーム風の画面で、こう表示されたのだ。 僕は驚きと恐怖で、大声を上げてしまった。 思わず画面から目を背け、膝をかかえてガクガクと震え続けた。 やはり、この状況にルールは存在し、何者かの意志の介入があった。 今まさに、それが証明されたのだ。 それだけではない、この状況は元々僕が望んでいた事だったのだ。 「このまま永遠に夏休みが終わらなければいいのに」 そんな子供染みた願いを、この「ゲームのかみさま」なる 馬鹿馬鹿しい存在が、おせっかいにも叶えてしまったのだ。 確かに僕は「永遠」を望んだが、それがこれ程に恐ろしい事だとは思わなかった。 たとえ今持っているゲームを1億回ずつ遊び尽くしたとしても、 「永遠」はまだ始まったばかりに過ぎないのだ。 僕は「永遠」にこの部屋から出られないかも知れない。 そう考えて、僕は圧倒的な絶望に飲み込まれそうになった。
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