2.青年は少女の異端を犯す

1/3
前へ
/150ページ
次へ

2.青年は少女の異端を犯す

首筋を舐める。さっき拭ったせいか塩気は薄い。けれども、生っぽい女の味がした。 痩せすぎて浮き出ている鎖骨に前歯を当てると、宇津木が可愛い声を出した。 マコトは背中に這わしていた手を下へやり、短いスカートを捲って宇津木のパンツを下ろした。 乾いて皮膚がささくれている太い指先で、秘部に触れる。 「っ、あ……」 無毛のそこは、ぬるりと滑った。 指を二本、乱暴に差し込むと宇津木の体が跳ねる。 歯を食いしばって声を抑えるのを、マコトは唇を舐めることで開かせた。 「んっ、やぁあっ、やだぁ……」 頬を真っ赤にした宇津木がむずがるように首を振る。 指でトントンと押し上げるように胎内(なか)を突くと、ぐちゅりという水音と共に愛液が溢れた。 荒い息を吐きながらマコトはズボンのファスナーを開く。宇津木がそれに気付き、細い指でゆるゆると触れてくる。 「っ、半端なことをするな」 宇津木の手をはね除け、ズボンの中で下着をずらした。 「腰、おろせ」 命令すると、宇津木はためらうようにマコトの膝から逃れようともがいた。 「ざっ、けんな、っ!」 宇津木の態度に吠えたマコトが、彼女の腰を両手でつかみ強引に下ろした。 ねじこまれた質量に、宇津木が声にならない悲鳴をあげる。 「は……あったけ…」 収め終えたマコトがそう言ってゆっくりと息を吐くと、のけぞって震えていた宇津木も、甘えるようにマコトの肩に顔を埋めた。 そのままじっと宇津木の体を抱いていると、湯のなかにたゆたうような心地よさが全身に広がった。 「ずっと、こうして……」 いられればいいのに。マコトが囁く。 宇津木はぐったりと力を抜いて、緩慢に瞬きをしていた。
/150ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加