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シャワーの水音が聞こえてくる。
マコトは脱衣所の床でぐにゃりと死んでいるパーカーを拾い上げ、籠に突っ込んだ。
…少し考え、籠の中身と一緒に適当なビニール袋につめる。
下着は水を溜めた洗面台に浸けた。
ショーツがシュシュのように丸まっていたのを水のなかでほどく。
居間に戻ると、カッターシャツを脱ぎ、それで汚れた畳を拭いた。
汗と、精液と、よくわからない汁。卑猥だ。事の最中は、さしてそうは思わない。
マコトはズボンのポケットから煙草を取り出し、ライターで火を点けた。
舌にじわりと広がるチョコレート味。
宇津木に出会ってから、マコトは煙草の銘柄を変えた。
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