第二章 異変

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碧ヶ島 常盤木研究所内 研究室へ  ルポライター私 樹 と 研究所助手 水野 秋子女史 同じく 都筑 春夫氏が 室内で見たものは ? 「このままではやつらに人類は滅ぼされる」という 常盤木博士の残した 手書きのメモと 無惨にも ぐちゃぐちゃに破壊尽くされた研究室だけでした 「都筑さん これは強盗とか 何かに 襲われたのでしょうか?」 私の問いに 良き回答を持たぬ 都筑氏は 首を横に振るだけで。。。。 水野女史は 博士のパソコンを起動させようとするも やはり かなりの衝撃を受けているのか まるで 起動する気配もなく 「これは いったい 何が?」 「どうも 人為的に破壊されているとしか思えませんね 」 「そうだぁ 山上の観測所に 皆避難したのかも 無線で連絡してみましょう」と 水野女史  再び 無線の電源を入れては 「ハローハロー こちら 研究所 観測所に避難している研究員応答願います」 「ギーギーガーガー こちら 観測所 SOS 救助願うギーギーギーギー」 「やはり 救助要請のみ聞こえるけど しかし 常盤木博士は どこへ行ってしまったんでしょうね?水野さん」 「バイトくんたちと一緒にいればよいのだけど ならば 無線でなにかしら 言ってきそうだし 仕方ない このまま 山上の観測所へ 向かいましょう」 「それしかないか そうそう 一応 ライフル一丁持って行きます」と  研究室の奥の倉庫にしまってあるライフル一丁 許可証もろとも 持ち出して  いざ 次は 山上の観測所へ 出発しました。
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