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友だちには褒められるけど、夫には一度だって褒められたことがない。
当然だと言わんばかりにいつも憮然としている。
不満というほどでもないけど、なんとなく物足りなく感じていたのも事実だった。
そんなある日のこと。
いつものように一通りの用事を済ませて、日課のジョギングをしていた私は、なぜか急にトイレへ行きたくなってしまい、緊急避難的に近所の公園に立ち寄った。
その公園は、ちょっと大きい運動公園で、緑が豊富な場所だった。
子どもたちの遊具もブランコや滑り台といった一般的なものだけでなく、自然の中で遊ぶアトラクション的なアスレチックも用意されているような場所だった。
私は、トイレの用を済ませ、自動販売機で水を買って、ベンチに腰掛けて休憩した。
いつもと変わらない感じで走っていたつもりだったのに、疲れているのか足がつりそうになっていた。
「へぇ、この公園、こうやって見るとけっこういい感じなのね」
結婚してすぐの頃に引っ越してきた場所だから、もう三年も住んでいるはずの場所だったのに、こんなところがあるなんて、今まで全然気がつかなかった。
ベンチに座ると、ビルや電柱など、街の建造物は木々に隠れてまったく見えなくなる。
昼下がりの午後、空はきれいに晴れ渡り、鳥の鳴き声が遠くに聞こえる。
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