第四話 藤本書店

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第四話 藤本書店

第1回目のコラムの評判が意外にも良かったらしく、連載は一応続けられることになった。 『身近にいるイケメン』というところと、ルックスが芸能人並のイケメンであるところがうけたみたいだ。 第1回目に取材させていただいた服部さんから、おかげで雑誌を読んで似顔絵を書いてもらいに来たというお客さんが増えてきているという感謝の内容のメールも頂いた。 第2回目の本間さんの取材を済ませ、今日はいよいよ藤本書店への取材へ行く予定になっている。 「リョーコ!コラムの評判、上々な感じだよ。やったね!」 サヤカが満面の笑みで出たばかりのGaLaのコラムページを私のデスクに置いた。 「そうみたいだね。サヤカの高次元イケメンレーダーのおかげかもね。」 「高次元って……。確かに真のイケメンしかこの企画では取り上げないつもりではあるけどね。 雰囲気イケメンなんて認めないし、これからも誰もが認める街のイケメンを探し出して取材するつもりだから!」 「サヤカ、何か頼もしいね。しっかりバックアップさせていただきます、美崎企画長。」 「あはは、ありがと。今日は午後からリョーコお待ちかねの藤本書店だね。」     
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