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買い物袋と言われてはっとした。
コンビニの袋をバッグに入れないで、出しっぱなしで歩いてきてしまったのだ。
「それってもしかして、コンビニの袋すか?」
「え?いや、その……。気にしないでください。大したものじゃないので。」
私の言動を怪しく感じたのか、突然草士さんは立ち上がり、私の隣に座った。
コンビニの袋をじっと見つめている。
「……もしかして、コンビニのお菓子ですか?」
彼の顔が近い。
恥ずかしさと緊張で顔が赤くなっている、ような気がする。
「えっと、コンビニのプリンです。何だか美味しそうだったので……。それで、草士さんはコンビニの商品食べた事ないかなって思って……良かったら、食べますか。」
かなりテンパって、咄嗟にプリンを進めてしまった。
シュークリームを食べたばかりなのに、また甘いものを勧めるなんて。
ましてコンビニのプリンなんて。
穴があったら入りたい気分だ。
「……空けてもいいすか?」
「え?はい、どうぞ。」
草士さんは容器を上から下に、まじまじと見たあと、恐る恐るプリンのパッケージに手をのばす。
プラスティックのスプーンもまじまじと見つめ、スプーンをビニール袋から開封して、プリンを口に運んだ。
「……。」
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