私の明日に君はいない

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 暑い夏の日。絶好の部活日よりにも関わらず、わたしたちは授業が終わるとすぐに帰路へついていた。テスト週間だから、部活がないのだ。  学校から続く坂道を下りながら、いちおう『彼氏』ということになっている河津良和と共に自宅へと向かっていた。ミンミンと煩く鳴く蝉の声が、夏を物語っている。このテストが終われば、全国大会予選が始まる。早くテストが終わってくれればいいのに。もっともっと、部活がしたい。もっともっと、バスケがしたい。 「次の大会ではぜーったいにレギュラーになってやる」  意気込む良和を見て、わたしは笑ってしまう。「無理だよ、良和の実力じゃ」「んだと?」  途端に機嫌を悪くする彼を見て、さらに笑みを深くする。「だって、レイアップすら出来ないじゃん」
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