私の明日に君はいない
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道路に広がる赤い血溜まり。 ぱっかりと瞳を開けた、良和の顔には血の気がなくて、かわりに周囲が朱に染まっていく。 大丈夫か、警察、その前に救急車―― 大人たちが声をあげる。 わたしは力の入らない足を叱咤して、良和に駆け寄った。 「良和! よしかず!!」 いくら名前を呼んでも応えてくれない。 何も、何も、なにも。 しんじゃった。 頭がそう、理解する前に、ぐるりと世界がまわった――
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