プロローグ

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この綺麗な女子は、先程メールにて連絡をしてきた、幼なじみの藤崎 美夢(ふじさき みゆ)だ。 美夢も葵と同じ東鷹大学の学生だ。 葵に届いた美夢からのメールの内容は、 『渡したい物がるから、家に行く』と、あった。 葵は愛想のない感じで言った。 「で?渡したい物って?」 愛想のない葵に美夢は、少しムスッとした表情になり、葵に言った。 「ちょっと葵……家に入れてくれたっていいんじゃない?」 美夢からすれば、せっかくいい物を持って来たのに、家にも入れてくれないのか?と、いったところだろうか。 そんな美夢の気持ちを、察したかどうかは定かではないが、葵は美夢に一言「どうぞ」と言い、リビングに美夢を招いた。 リビングに招かれた美夢は、テレビの前にあるソファーに、ドカッと座りテーブルの上に置いてあった、葵の食べかけのトーストを見て言った。 「おばさんは?」 冷蔵庫からアイスコーヒーを取り出しながら、葵は言った。 「買い物へ行った。コーヒーでいいか?」 美夢に先程のムスッとした表情は既になく、笑顔で言った。 「うんありがとう。あっ!シロップふたつね」 葵は美夢の前にアイスコーヒーを置き、そのまま美夢の隣にドカッと座った。
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