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愛美が言った。
「すごいパソコンじゃないっ!最初は遭難したかもって思ったけど……プールもあって、船長の料理も美味しいし、言うことないわっ?」
愛美が少し興奮気味だか、堂島夫婦は困った表情をしている。
サキが言った。
「困ったわ……私たち、パソコンなんて使った事が無いですから……ねぇ、あなた」
困っている堂島夫婦に順平が言った。
「安心して下さいっす!俺、そっち系の専門学校行ってるっす!わかりやすく教えるっす!」
ここぞとばかりに張り切っている順平に、サキは笑顔で言った。
「まぁ、たのもしい……ねぇ、あなた」
サキに光一も同意して、順平に言った。
「うむ、よろしく頼む」
皆はそれぞれ納得したようだ。だが、それは九条と山村が上手く立ち回ってくれたおかげでもある。
とにかくしばらく様子をみるしか今は選択肢が無かったので、納得するしかないのも事実だが……うまく皆がまとまったので、よしと言える。
これから12人の島での生活が始まろうとしている。
安息や休息を楽しもうと……。
しかし、その安らぎの時はほんの少しだけだという事は……。
今は誰も知らない………。
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