お使いなんだけど

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そのアレンシアを見ながら国王はスキップして城を出ていった 国王はまず最初に魚屋に行った 「らっしゃい!お嬢ちゃん何かお探しかい?」 魚屋の店主は国王とは気づかずに聞いた 「嬢ちゃんじゃないんだけど。国王なんだけど」 国王はそう言うと店先に並んでいたイワシを地面に投げつけた そして泣きながら魚屋を出ていった 「嬢ちゃん!!お店の物になにしてくれてんの!!」 店主が怒って追いかけようとするところに一人のお客が来た 「その地面に叩きつけられた魚おいしそうじゃないか!それを貰おう」 ニーラ大臣はよだれをたらしながら言った 「え!?お客さん地面に落ちてますよ、この魚」 店主は驚いて聞いた 「地面に叩きつけられた魚だぞ!!興奮するではないか!」 ニーラ大臣は顔を真っ赤にして言った そのような事が起こっているとも知らずに国王は次の店に向かった。 野菜屋に着いた 「お嬢さん!良い玉ねぎ入ってるよ!!」 店の店主は悪気なくそう言った 「だから、お嬢ちゃんじゃないんだけど!!」 国王は店先に並んでいたニンジンを店主に投げつけた。 そして泣きながら野菜屋を出ていった 野菜屋の店主は何が起こったか分からずボーッとしていた すると、、、 「店主よ、その投げつけられたニンジン一本貰おうか」     
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