釣りなんだけど

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ロボットはそう言った。 無理もないこのロボットは、まだ人類が活発だった10年前のロボットなのだから。 「マグロ釣りたいんだけど!」 ロボットの言葉を無視して国王は自分の用件を伝えた 「スミマセン、キキトレマセンデジタ」 ロボットは、またも同じ言葉を話した。 「もういいんだけど!」 国王は、半泣きになっていた。 でもロボットに泣いているのをバレないように、走って釣りスポットに行った。 「お嬢ちゃん、この川で釣りかい?」 この村の長老が聞く。 「お嬢ちゃんじゃないんだけど!国王なんだけど!」 国王は先程から泣くのを我慢していたが、もう我慢の限界だった。 国王は、泣きながら釣竿を川に投げ捨てた。 そして走って城に戻っていく 「え!?釣りしてないじゃん!」 アレンシアは、やっとマグロを持って来たときには国王はいなかった。 アレンシアは、急いで城に戻った。 「アレン?どこにいるの」 国王は、目を真っ赤にしながらアレンシアを探した 「ここですよ」 アレンシアは息切れしながら返事をした 「国王、マグロ用意してますよ。お刺身食べますか?」 アレンシアは国王に優しく聞いた 「いらないんだけど」 国王はそう言うと自分の部屋に戻ろうとした 「え?でも、マグロ好きなんですよね?」     
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