僕が怪獣になった

2/15
前へ
/15ページ
次へ
「きゃあー‼」 朝からなんだ? カン高い声のおばさんが近くで… これは町内会の坂上のおばさんだ ん?なんでウチにいるんだ? 片方の目を開ける… あら? 結構遠い… しかも外だし… それに…坂上のおばさんがずいぶん小さく見える… 坂上さんの家のポストの前で…たぶん新聞を取ろうとしてるんだろうけど…変な中腰で固まっている なんだ夢か… 寝起きは頭が回らない… もう一度目を瞑る 「きゃあー‼」 今度はなんだ? 反対側の目を開ける… あ、今度は坂下さん家の中学生の花ちゃんだ…自転車に乗ったまま、やっぱり固まっている…そして小さい…え?なんかおかしいぞ!! 上半身を起こす… 町内会が見渡せる… 「きゃあー‼」 「きゃあー‼」 「きゃあー‼」 え? 僕は自分の両手を見る… 怪獣の手だ 自分の下半身を見る…怪獣の足だ ナニコレ? (えーーー‼) ガオーーー‼ あ、イケね…火ぃ噴いちゃった
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

32人が本棚に入れています
本棚に追加