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(あちゃーwwライトさんに殴られちゃうwww怖いよぉーwwwwww)
お前のせいだからなおっさんAwwwww等と思っていると、その内周りの異様さに気付いた。
誰一人として動いてないのだ。
先程までの煩いくらいの賑やかさはもうなく、誰もが俺に釘図けになっている。
これでもかというくらい目をかっ開き、口をぱかーっと開けている。
さっきまで理解不能の謎言語を受信されていたおっさんAまでもが、皆と同じように固まっているのだ。
なんだこるあwww
どうしてみんな動かないのぉwww俺のお顔そんなに見苦し?wwそれとも神々しい?ww
全人類最強な俺カッチョいい?wwwwww
「う……」
誰かが声を出した。
誰かは分からなかった。
「うわあぁぁあああ!!!」
誰かが悲鳴をあげた。
それに伴うように他の人たちも悲鳴をあげた。
「いやぁあああ!!!」「きゃぁああ!!」「ひぃぃいいい!!!」
思い出したように動き出す人もいれば、そのまま固まっている人もいる。
どんどんギルドから人が出ていった。
テーブルは倒れ、食べ物は踏まれ、食器は危なく割れていた。
阿鼻叫喚。そういい表すに相応しいことが、悠貴の中心で巻き起こっていた。
その騒ぎの張本人は……
―――その場に座ってラノベを読んでいた。
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