異世界来た……んだけど…

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騒ぎが巻き起こっている中。悠貴は神に念話をしていた。 (ディオドールー?ちょっと頼み事があるんだけど) 『なにー?』 (異世界転生、転移物のラノベちょうだいちょー) 『可能だけど、なんでー?』 (いやぁ、俺に主人公補正ってスキルがあるなら、このあともテンプレが降り注ぐんだろ?だからお勉強) 『オッケー。何冊か送るー。……てか、その周りの気にしないのー?』 (あー?これ?ライトさんに静かに待っとけって言われたし) 『…変なところで律儀だねー。あ、それとゆーき君、生命の女神と作物の女神と運の女神の加護貰ってるからー』 (え、何で急に?) ……… (ディオドール!?ディオドールー!?) ちくそう、切られた。 あれ、いつの間にか横にラノベがある!お仕事早いね。 ―――――――――― で、読んでんのはいいけど…… 何でこれ全部BLなんだああぁあ!!! 俺ホモじゃないのに!!腐男子でもないのに!!!何でやねぇええん!! 感情に任せて、本を床にスパァアンと叩きつける。 が、こっちの世界の人に見られてもアレなので、静かに拾う。 っつーかまだ周り阿鼻叫喚なんですけど。飽きない? 「何事だ!!」 お? 悲鳴より大きい凛とした女性の声が、ギルド内に響いた。
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