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「何事だ!」
凛とした声が、人の間をすり抜けて部屋に響き渡った。
先程までの騒がしさが嘘のように消え、みんな動きを止める。
顔を上にあげると、ライトさんの横に赤い髪の美人さん。
あー、ポニテは肩までかー。俺ロングの方が好きなんだよねー。
ライトさんがこちらに気付く。あ、ぼくフード被ってないよぅ。言い訳どぉしよぉ。
あ、ラノベは鞄にいれたから大丈夫ですよ?
「ユウキ!」
ライトさんがこっちへ走ってくる。うひゃ~!怒られちゃう!!
「あ、あああああのライトさん!こ、ここれは不可抗力といいますか、さっき汚いおっさんにry」
「馬鹿者!なぜフードを取った!」
「俺だってとりたくて取った訳じゃないですよ…」
これでも抵抗はしたよ?と、あごを引きぎみでライトさんの顔をうかがう。
「っわかったから、上目使いをするなっ!」
あ?してた?ごめん~、フツメン男子の上目使いなんてキモいよね!
ライトさんはイケメンだから、かわいい女の子からいっぱいされてそうだけど!
………イケメン爆ぜろ!!
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