突然ですがご近所さんの食料になりました(仮)

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(東雲さんって『The美形』って感じなんだよな~) (金髪の長い髪に青い瞳、そういえばイギリス出身だって言ってたっけ) (見た目は童話とか少女マンガに出てくる王子様みたいな感じだし) (雰囲気も大人っぽくて、かといって偉そうでもないし…) (そりゃあんな目の保養が出来たらおば様たちが大喜びするのもわかる気がする…) 「おーい、夏樹ってば!聞いてる?」 「へ!?あ…ごめん朱音。何?」 「何?じゃないよ。もうとっくに授業終わってるのに、夏樹ってばここから動こうとしないから見かねて声かけたんだよ。」 「え…。」 見れば教室にはもうほとんど生徒は残っておらず、まさかと思って視線を下げると、案の定書こうと思って開いたノートは真っ白なままだった 「うわぁ…真っ白…。」 「珍しいね、授業中に夏樹が上の空になるなんて。なんかあった?」 「なんかあったって聞かれても…。」 (もはや色々あり過ぎてどういえばいいのかよくわからない…) (待てよ…今までずっと上の空だったってことは俺がずっと考えていたことって…) 気づいてしまった事実に一瞬で頭まで血が上った気がした あまりの恥ずかしさにとっさに顔を覆ってしまう 「どうしたの?今日変だよ?」 「いや…何でもない…。」 「まあ別にいいけど、それでラーメンは?」 「覚えていやがったか…。」 「当たり前でしょ、ほら行くよ!レッツラーメン!」 「はいはい…。」 何も書かれていないノートをカバンにしまって張り切る朱音についていくことにした
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