プロローグ***鹿沼おとぎは迷い込む。

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看板にはこう書かれていた。 『骨董店 えそらごと』 「骨董……店?骨董品売ってるお店ってこと?」 飴色の木の扉に、飾り彫りが施されたアンティーク調の窓。なんとなく雰囲気のあるお店。 この辺、学校の見学に行くときに何回か通ったけど……こんなお店あったっけ? まぁいっか。 「あの……失礼します」 キシキシキシ。 重い扉が軋みながら開いた。 暗い。……誰もいないのかな? ……と、思った瞬間。 パッ! いきなり店内の明かりがついて。 「「「いらっしゃいませ!!!」」」 3人の男の人が、笑っていた。 白髪に狐の耳が生えた人。 黒髪で、瞳が青い人。 長い金髪を結んでいる人。 ……こんな状況で私が思ったこと、それは。 (……店員、みんなキャラ濃いな…………) ……だった。 鹿沼おとぎ、15歳。 この日が不思議な店・えそらごとと、3人の店員との出会いだった…。
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