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看板にはこう書かれていた。
『骨董店 えそらごと』
「骨董……店?骨董品売ってるお店ってこと?」
飴色の木の扉に、飾り彫りが施されたアンティーク調の窓。なんとなく雰囲気のあるお店。
この辺、学校の見学に行くときに何回か通ったけど……こんなお店あったっけ?
まぁいっか。
「あの……失礼します」
キシキシキシ。
重い扉が軋みながら開いた。
暗い。……誰もいないのかな?
……と、思った瞬間。
パッ!
いきなり店内の明かりがついて。
「「「いらっしゃいませ!!!」」」
3人の男の人が、笑っていた。
白髪に狐の耳が生えた人。
黒髪で、瞳が青い人。
長い金髪を結んでいる人。
……こんな状況で私が思ったこと、それは。
(……店員、みんなキャラ濃いな…………)
……だった。
鹿沼おとぎ、15歳。
この日が不思議な店・えそらごとと、3人の店員との出会いだった…。
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