第3章 いきなり両想い

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 ……これ、逆じゃない?  普通なら、まず「好きな人いる?」って聞くものじゃないの?  私が動揺していると、彼はまた私の唇にチュっとキスを落として、「俺は3年間…独り身でした」と、照れくさそうに教えてくれた。  駅に着きバスに乗り換えると20分ほど揺られて学校に着く。その間、晴馬は落ち着いた大人の顔になって身だしなみを整えた。同じバス停で降りて校門をくぐり抜けると、彼は私に手を振って職員玄関に消えていった。  ……本当に、この高校の先生になったんだ!!!  呆然としてしまう。
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