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「だ、だって!」
「八歳の時もすごく可愛かったけど、今はもう本当にすっかり大人になったんだな。夏鈴……」
両手で顔を包まれて、そのまま再びあの濃厚なキスを落とされた。
―――― どうしたことだろう。
私はもう何も考えられない――――。
瞼が震えて、完全に目を閉じることができなくて。
まだ夢じゃないかって疑ってしまう。
捕まえたつもりでいても、気付けばまた、あなたは手の届かないところへすぐに去ってしまう……。
そんな気がして仕方がない……。
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