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あ、やだ……。やっぱり、怖い!
「んんぅぅ……んぁ……」
漏れだした呻き声に気付いた晴馬が、私の様子をじっと見ていた。両手を彼の首元に寄せてグッと押してみるけど、大人の男の力の前には弱々しくて、私が逃げ腰になったことに気付いているはずなのに、晴馬の濃厚なキスは止まらなくて。
それどころか、晴馬が私の両手首を掴んで胸を開かされたと思ったら、鍵をかけたドアに押し付けられて大きな身体が私を抑え込んだ。そして、晴馬の左足が私の両足の間に割って入ってきて、膝がスカートの中を上がってくると恥骨を押し上げてくるようにグッと持ち上げられる。
これ、物凄く恥ずかしい恰好なんじゃ……。
いよいよ本気で抵抗しないと、このままこんな場所で……。
私は目をギュッと閉じて彼の激しく暴れる舌を噛んだ。ビックリしたのか、晴馬が顔を離した。
その目には驚きと混乱が入り混じったような苦々しさが滲み出てくるようで。
ズキンと心を五寸釘でぶっ刺されたような痛みが走る。
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