第3章 いきなり両想い

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 熱い紅茶を飲みながらチラリと晴馬を観察していると、 「そんな濡れた目で見詰められたら……また、襲いたくなるから」  と、困ったように首の後ろをさする仕草をした。  その仕草も懐かしい!  右手首のほくろが、大好きな手が、長い指が……。 「……やっと、会えたんだ」  私はそう言いながら泣き出した。  もう会えないって思ってたから……。  もう二度と、こんな風にしゃべることもできないと……。
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