第2章 再会と追憶

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 私が何も言わないから、しびれを切らしたように晴馬はペラペラと喋りはじめた。  元の位置に座り直しながら、私の心の中はすっかりパニックに染まっている。  だから、彼が何を言っているのかさっぱり耳に入って来ない。  長らく封印してきた記憶の映像が脳裏に自動再生される。  ――――― それは十年前。
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