私と彼女は…

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 しかし私も、言った以上は放っておく訳にもいかなかった。  とにかく時間のある限り、その方法の模索をつづけた。  幸い私の仕事は、いわゆる外回りだったので、仕事をしながら、専門医に相談したり、図書館で専門書を読みあさったり――と、とにかく考えつく方法を模索する毎日だった。    そして数年が経った……。  ある日、図書館で模索をつづけていると、ある老人が声をかけてきた。  私は藁(わら)にもすがる思いで、娘の話しをしてみた。  すると老人は真顔で、 「それは、かなり大変な事だね……。しかし、方法が無くは無いが……」
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