第二章彼女はまだ16歳

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第二章彼女はまだ16歳

「何を考えているんですか!?」 秘書の山田が怒っている。 「何をとは?」 「彼女はまだ、16歳なんですよ?なのに何で...」 「彼女の人生なんだから彼女に決めさせただけだ。」 山田が黙る。 コンコン... (...花恋か?) 「入れ。」 ガチャ... 「叔父さん...失礼します。」 花恋が部屋に入ってきた。黒いパーカーに黒いショートパンツ。16歳とは思えない服装だ。 それに、とても痩せ細っていた。 (確か...身長が165cmで、体重が...46kgだったっけか) 普通の女子高生ならば理想の体重だと思うが殺し屋ならば、痩せ細っていては結構困る事だ。簡単に持ち上がるし、簡単にやられてしまうからだ。 「どうした花恋。」 「叔父さん、いつになればアイツを殺せますか」 「今はだめだ。今なら、もしかしたら、下手に失敗するかもしれんからな。」 「...大丈夫です。そんなヘマはしません。」 「お前が良くても私がだめと言っているんだ。...言うことを聞きなさい。」 「.....はい。わかりました。では、失礼します。」 バタンッ...。 (今日もだめだったか...) 私の親が死んで、丁度三ヶ月が経った。警察はろくに動いてはくれなかった。何故なら証拠が足りなかったからだ。.......けど私ははっきりと、犯人の顔を覚えている...。今すぐにでも殺してやりたい...。 なんで、私だけ殺されなかったかと言うと、私は、学校から帰ってきたら犯人と鉢合わせしたんだけど 犯人はその時、ベランダにいて(私の家はマンションだった。)私を殺そうとしてきたんだけど、犯人は足を踏み外して、二階から、落ちてしまった。犯人の落ちた所は草むらで犯人は何とか生きてた。 そしてそのまま犯人は逃げてしまった...。 (ふざけるな...) そして私は叔父に引き取って貰ったのだ。 私の叔父は、ヤクザで、秘書(?)みたいなのが付いている。叔父に何とか頼んで私は殺し屋になったのだが、やはりまだ、叔父に舐められているのだろうか でも、舐められるのは仕方が無いのだろう。 だって私は...まだ、人生の半分も生きていなし、何もわからない16歳なのだから。
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