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おごれるものも久しからず。
権力は、文字通りの"力"となり、武芸に秀でた武士が政を行うようになると、力を持たぬ者は虐げられていく。
武士の不敬を買ったゆえに、切り捨てられるもの……。
武士の戦いに巻き込まれ、流れ矢に当たり、命を落とすもの……。
しかし、誰も武士に文句は言わない。
そういう時代であり、そういうものだからだ。
ゆえに、噂は流れたのかもしれない。
人の世という食物繊維の頂点に座する武士。
その武士だけを襲うとされる、破壊僧の噂……。
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