Sweetな時を刻みましょう

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休日、久々のデートはドライブだった。 ドライブというよりかは、両家に挨拶に行くのが目的で、聖司さんのお家にお邪魔した後に実家に寄った。 聖司さんのお家は立派な一軒家で、ご両親も品の良さそうで正直、結婚することに迷いが出た。 私の家は2人ともサラリーマンで、共働きで、ごくありふれた普通の家に対して、聖司さんはお父様は超一流会社の役員で、お母様は専業主婦で私の家とは比べ物にならないぐらい家柄、というものが違った。 だけど、お二人は凡人の私に対して、軽蔑の目を向けるわけでもなく、むしろ聖司のためにありがとう、と感謝されてしまった。 どうして感謝されるのか、私には疑問だったが、あとで聖司さんに聞いたところによると、変わり者の自分を好きだと言ってくれる実晴に両親は感謝してると言ってくれた。 本当に普通、という言葉が似合うぐらいに私は普通の人間だし、大それたことなんてできるわけがないのに…
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