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反対側からは柔らかく
「孔雀の丸焼き――それか剥製のサンドイッチ。どうだ?食べられそう?」
ぴったりと僕に身体を添わすようにして由莉が囁く。
昨夜と同じだ。
時折2人のスキンシップはひどく濃厚で
「ええと……」
からかわれてるだけだと言い聞かせても――。
「あの……」
身体の芯から湧き上がる
感じたこともない淫靡な疼きが
僕を戸惑わせ混乱させる。
「そんなの食えるわけないだろ。何でそう言わない?」
「ああ……うん」
冬馬は愛想笑いする時にできる
僕の片えくぼに触れた。
「言わないと本当に――何でも食わされちゃうぞ?」
それを見て由莉は
クスリと耳元でくすぐったく笑う。
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