第3章

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反対側からは柔らかく 「孔雀の丸焼き――それか剥製のサンドイッチ。どうだ?食べられそう?」 ぴったりと僕に身体を添わすようにして由莉が囁く。 昨夜と同じだ。 時折2人のスキンシップはひどく濃厚で 「ええと……」 からかわれてるだけだと言い聞かせても――。 「あの……」 身体の芯から湧き上がる 感じたこともない淫靡な疼きが 僕を戸惑わせ混乱させる。 「そんなの食えるわけないだろ。何でそう言わない?」 「ああ……うん」 冬馬は愛想笑いする時にできる 僕の片えくぼに触れた。 「言わないと本当に――何でも食わされちゃうぞ?」 それを見て由莉は クスリと耳元でくすぐったく笑う。
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