83人が本棚に入れています
本棚に追加
「ん?」
その中で一枚だけ――。
クローゼットの端っこに
慌てて脱ぎ捨てたような形で引っ掛っていた
純白のシャツを掴んで僕は袖を通した。
まだ温かみや懐かしい匂いさえ感じられる
そんな気がして――。
「響也……」
僕は深く息を吸いながら
己の身体をそっと抱いた。
もしかしたらあの2人。
僕にしたように響也にも――?
いや響也は僕よりずっと綺麗だし
ひょっとしたらもっと深いところまで――。
繰り返し見た
響也が孔雀と戯れるあの夢。
あの淫靡な夢を思い出し僕は身震いした。
最初のコメントを投稿しよう!