第3章

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知らなければいけない。 彼らと響也の間に何があったか。 その為には哲学書のような日記を早く読破して あの兄弟からきちんと話を聞きださなければ――。 「――庭に孔雀がいるんですね」 着替えを済ませると 僕は平静を装って食堂に入って行った。 すでにテーブルについていた2人は顔を上げ 驚いたようにそろって目を見開いた。 「どうかしましたか?」 特に冬馬の方は瞬きすら忘れ 「そのシャツ……」 じっと僕に魅入ったまま言った。 やっぱり――。 「響也が着ていたものですか?」
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