第3章

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痛いくらい突き刺さる 視線に晒されたまま 沈黙がおりる。 「――やることってなんだよ?」 やがて 僕の胸元で焦点をぼやかせた冬馬に 「おい!」 由莉が言い放ちテーブルの足を蹴った。 テーブルからバターナイフが転げ落ちる音で 冬馬は我に返ったようだった。 それでも表情一つ変えず 「出来るだけ早く出て行け」 「あ、おい!」 まだ食事途中の由莉の皿を取り上げると 流しに放り投げてしまった。
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