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キーンコンカンコーン♪キンコンカンコーン♪
「はーい、席に着けぇ~」
夏休みも終わり、2学期が始まった
相変わらず田中の声はテンションを下げてくれる
「出席をとる前に、転校生を紹介する、入れ~」
不覚にも田中の声でちょっぴりテンションが上がってしまった、、、
ガラガラっ
教壇の脇にたった一人の男子生徒
細身だが何かスポーツでもしていそうな体つき
顔は穏やかで中々のイケメン
周りの女子生徒からキャピキャピと小鳥の囀ずりが溢れだす
パンパンパン!
田中が軽く手を叩きながら
「はいはい、静かに~!自己紹介なっ」
ざわめきがフェードアウトすると、一瞬でクラスの視線が転校生に突き刺さる
「愛知県から来ました、織田信長です、よろしく」
予め打ち合わせていたかの様な3秒の静寂の後、ガヤガヤとクラス中が半パニック状態になっていた
「しーずーかーに、織田の席は~明智の隣なっ」
やはり来た。私の隣が不自然に空いていたのは、この為だったか、、、計ったな!田中ぁ!
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