転校生は教科書の中からやってきた

3/4
前へ
/4ページ
次へ
私は冷静を保つ為、両手で軽くメガネの位置を整える、クイッ クラス中が異様な笑いの臭いに包まれている 自分の名前と運命を同時に呪っていた 私の名前は、明智美鈴 隣の男子は、織田信長 宿命とはこの事か、、、 夏休み明けは、昼前に学校が終わる 帰り支度をしていると友佳が声を掛けてきた 「ねぇねぇ、みんなでランチしていかない?」 「いいけど、他に誰誘ったん?」 「香織と池添。後、、、織田信長君w」 くそっ~ネタにする気満々じゃんか 新学期初日から親友の誘いも断れず、渋々と連れて行かれる私、、、 夏休み前、駅前のショッピングモールに入った、新しい本屋の脇にクレープ屋もできていたらしく、みんなでクレープ買って、屋上で食べる事にした 「あった、あった~新しい本屋~♪」 友佳がはしゃぎながら指先した 「ブヒャヒャヒャ、ヒィ~」 池添が品格のない笑い声で転げ回る 私もその本屋の名前を声に出して読んでみた 「本の王子」 はてな?マークがポンポン浮かんでいた香織と友佳が大声で復唱した 「「ほんのおうじ、、、本能寺!!」」
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加