転校生は教科書の中からやってきた

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散々に笑って楽しんでくれた友人達と、それぞれ好みのクレープを片手に屋上にたどり着いた 普段クールなキャラで生きてきた私は、こんな時のリアクションの引き出しが乏しい、、、やたらとメガネに触れているだけだった私。クイッ ふと、私と同じように、嫌な思いしているかもしれない人が、もう1人いた事にやっと気付いた 織田君の事だ ここに来る迄も、あまり話してはいないが、笑顔は絶やさず相づちを欠かさず、みんなと一緒に来た 自分の事しか考えていなかった事に今頃わかった 転校初日に、思いっきりネタにされてる織田君の方が、よっぽど嫌な思いだよね、、、 そんなネガティブの悪循環にハマりかけた時 「ごめんな、嫌な思いさせて」 いつの間にか、隣でクレープを食べていた織田君が声を掛けてくれた 「ううん、何かみんなでごめんね。私、気にしないようにするね」 ほっとしたのと同時に私の心に別の感情が生まれた まだ、この時はぼんやりした感じだったけど。 宿命は、数百年を飛び越えて、教科書の中から私の前に現れたのかも、、、恋と云う形になって♪ 、、、完
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