満開の花桃の下に

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電車に揺られながら 先ほどの光景を思い出した。 何故、寺沢さん美里さんと あのファミレスに居たんだろ。 デート? んー寺沢さんらしくない。 ファミレスでデートだなんて。 どうしたのかな・・・。 そういえば、前に一度あのファミレスで 美和さんと 一緒に居たのを見た事があった あの時もそうだったけど、 今日も楽しそうだったな。 美里さんにしたのかな・・・。 だよね。 それで良い。 駅を出た所でスマホの バイブがゆれる。 カバンに手を突っ込んで 震えるスマホを取り出し出た。 暗くて確認しにくくて了承の ボタンだけ見て押して出た。 「もしもし?あ、寺沢さん?」 どうしちゃった? 何?何かさっきまずかった? 「お前今、俺がなんで美里を つれてあのファミレスに いたんだろって考えて いただろ。」 ええ!!なんで?なんで? 「な、な、な、なんで?!!」 クッ、クッ、クッ、クッと 笑い声が聞こえて 来てはっと我に返り 「悪かったですね。 だってだって、他にも ファミレスあるし!!  美里さんだったらカフェとか の方がよかたんじゃない ですか?」 「しょうがないだろ、 病院と自宅の間にあって 駐車場が止めやすいんだよ。」 そうなんだ。 なんだか少し気落ちした 気がした。 ・・・私何か期待してた?・・
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