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北の大地
「……盟主様、西方大陸より入電が有りました」
「何かな?」
「嵐の魔神、堕つ……と」
「そうか、では帝国は生き残ったと言う訳か」
「甚大な被害を被りながらも、存続してます」
「なら、3年以内に持ち直すだろう……彼処は優秀な武官に文官、それを最大限に引き出せる皇族が揃ってるからな」
「……冒険者達の信頼も戻りつつ有りますし、簡単には潰えないでしょう」
「北はどうなっている?」
「アグニ教が順調にシンパを増やしてます……ですが、我等の目的である解放に至るまで今暫く掛かるでしょう」
「そうか、なら急がせろ……西が上手くいったからと言って油断は出来ん」
「了解しました」
「ラウンド・ナンバーズも投入しろ……そうだな、一人は既に入り込んでるから、もう二人追加だ」
「はっ?……そこまでする必要は無いかと?」
「不確定要素が北に入った……それと、東方八賢と教会の犬もな……可能性は低いが共謀されると面倒だ」
「……解りました……では12席と13席を派遣します」
「うむ……まぁ妥当だな」
「先に入った11席と連携させますか?」
「必要無い、むしろ呼び水になりかねんから接触させるな」
「了解しました」
「…………さて、幕間となるかな?……それとも終幕となるかな?」
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