トリケラトプス

2/2
前へ
/61ページ
次へ
トリケラトプスは最後で最大の角竜類です。全長は9メートルにもなり、頭部だけでも2メートル近くありました。 トリケラトプスは白亜紀末期において、最も繁栄し、個体数がとても多かったようです。そのため、個体間の微妙な差によって、何種類にも分けられたり、別の恐竜としされていたものもありました。今日では、これらのほとんどが性別や年齢による違いで、同じ種類であったとされています。 トリケラトプスは角竜では最も進化していましたが、他の同じグループのカスモサウルス亜科の中では異色の種でした。角の位置や本数は、他の仲間と同様に目の上に2本、鼻の上に1本ありました。しかし、えり飾りは他と比べ短く、横幅がありました。そのため、正面から見ると横長の長方形をしていました。最も違う点は、えり飾りに穴があいていないことです。カスモサウルス亜科に限らず、角竜のほとんどの種はえり飾りに穴があいていました。これは、大きな頭をできるだけ軽くするためのものです。しかし、トリケラトプスには穴がありませんでした。 トリケラトプスの目の上の角はよく発達していて、捕食者からみを守る他に、仲間内での闘争にも使われたと思われます。顔面やえり飾りの破損は、これらによって生じたと思われています。 えり飾りは他の仲間と同様に、ディスプレイ器官の役割が主だったと思われます。 トリケラトプスは、ティラノサウルスなどと同様に北米に生息していた、最後の恐竜の一種です。image=102611558.jpg
/61ページ

最初のコメントを投稿しよう!

44人が本棚に入れています
本棚に追加