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ステゴサウルスはジュラ紀後期の北米に生息していた最大の剣竜類です。
背中には五角形の骨板が交互に並び、尾の先には二対の1メートルほどのスパイクがならんでいました。種類によっては、四対のものもいました。これは明らかに防御のために使われていました。実際、このスパイクにより骨に穴の開いたアロサウルスの化石も発見されています。
骨板は、長い間その配列に議論がされてきました。現在では、交互に並び、尾に近付くにつれ一列に近くなっていたという説が有力です。使われかたについても、防御のためなど諸説があります。骨板の表面に血管の筋があるため、生存時は皮膚か角質に覆われていました。そのため、血管から熱を放出するラジエーターだという説や、血液を集めて変色させ威嚇やディスプレイに用いていたという説もあります。
これら以外にも、喉や体の表面には小さなこぶがあり、これらも防御に役立っていました。特に喉のこぶは多く、喉がほとんど覆われていました。
ステゴサウルスは体の大きさに比べ、非常に小さく、脳はピンポン玉程度の大きさでした。しかしこれは、ステゴサウルスが行動などが劣っていたという訳ではありません。一般に、肉食動物は植物食動物より脳が大きかったことがわかってます。植物食動物は、補食という複雑な動作を必要とすることがなかったからです。
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