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ジュラ紀後期のアメリカに生息していたこの恐竜は、最も初期のイグアノドン類です。
イグアノドンとは違い、手にスパイクのような爪もなく、足の指も四本です。そのため、他のイグアノドン類とは別にカンプトサウルス科に分類されています。
イグアノドン類としては原始的ですが、当時の草食恐竜の中では最も進化していました。角質のくちばしに歯がなく、口の奥には多くのはが並び、頬袋もありました。そのため、食物の摂取効率、消化効率は当時の草食恐竜の中では最高のものでした。この特徴は後に現れるイグアノドンや、さらにそこから進化したハドロサウルス類に受け継がれていきます。
カンプトサウルスは全長6メートルほどで、当時全盛期をむかえていた大型竜脚類と同時期に生息していました。そのため、大型竜脚類とは違い、森林の中や、その足の速さを生かして低い位置の木の葉や草を食べていたでしょう。また、子供から大人が同じ場所で見つかったり、発見数も多いことから、当時は個体数も多く群れで暮らしていたと思われます。
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