Chapter3・・・年下クンと自称吸血鬼の男

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汚いものみたいに指先で柴漬けをつまんで眺めている男が不愉快でならない。 「美味いのかよ、これ」 「柴漬け食べたことないの? 気の毒な人ね」 バシッと男の手を叩いて、柴漬けをお皿の上に戻した。 やけに冷たい手。 「しばらく固形の物は口にしてないもんでな」 「何それ? 病院で点滴でもしてるの?」 妙に痩せてるし、顔色悪いし、異常に手が冷たいし、病気なのかも。
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