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(ガツーン!!ガツーン!!)
明祝の叫び声を聞いた麻友実がものすごくあわてた様子で居間へやって来た時でありました。
由宇加の顔がものすごく大きく腫れていて、くちもとから血が出ているのをみたので、強烈な悲鳴をあげたあと、持っていたピッチャーを落としてしまいました。
(ガシャーン!!)
そうめんつゆが入っていたガラスのピッチャーは粉々に割れて、ピッチャーに入っていましたそうめんつゆが床に広まりました。
明祝は『オレから毎月毎月11万円を取り上げて何に使っていたのだ!!』と由宇加に怒鳴っていたので、母親は泣きそうな声で明祝に『どうして由宇加さんを殴るのよ!!』と言いまして明祝を問い詰めていました。
「明祝!!」
「なんやオドレ!!」
「どうして由宇加さんを殴るのよ!!」
「由宇加に落ち度があるから殴ったんや!!」
「由宇加さんにはなんの落ち度もないのよ!!」
「やかましい!!由宇加は毎月毎月給料日ごとにオレのもとへ来て毎月毎月11万円をドロボーしていた!!」
「ドロボーしていないわよぉ、由宇加さんは明祝のために貯金してあげたいから…」
「いいや、貯金と言うておいてホストクラブへ遊びに行くカネにしていた!!」
ことの次第を聞いた父親は、台所へ行きまして、チタン加工の出刃包丁を持ち出して、由宇加をイカクをしました。
由宇加は、明祝の父親が持っているチタン加工の出刃包丁を突きつけられたので、恐怖のあまりに叫び声をあげそうになっていました。
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