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いつものように並んで歩いていると、咲が竜に話しかけた。
「ねえねえユウくん、昨日の英語の小テスト、何点だった?あたしはなんと……4点だよ!!」
咲が決して小さくはない胸を張ってドヤ顔している。というかその点数で威張るな。
いや、まぁ、10点満点の小テストで、彼女はいつも2点なので二倍の点数をとったことにはなるのだが……
「俺は6点」
「そ、そんなぁ!じゃ、じゃあ、古典の小テストは!?あたし10点!どや!」
「古典の小テストは30点満点だっただろ。俺は22点だった」
「あ、あうぅ……」
彼女はあまり成績はよくない方だった。
ちなみに彼女はテストの点数がちょっとでも上がると、こうやってテンションが上がる癖がある。
可愛らしいが、2点から4点に上がってこのテンションなのはどうかと思うのだが……
「むぅ、ユウくん、今何か失礼なこと考えてたでしょっ」
「い、いや、そんなことはないぞ」
「ホントかなぁ~?」
心の中を読むな。
────とまぁ、こんなごく普通な生活を送っている。
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