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「おかわり、いる?」
「あ。サンキュ」
子供達が出掛けて、私達は改めてのんびりとコーヒーを味わう。
「ねぇ、さっきの話で思い出したんだけど。
何であの日に限って、キスしたの?」
「ん?
そーだね、梢の目が兄貴を追ってない事に気付いたから、だと思うよ。
俺はいつも梢の事、見てたから」
相変わらずの、優しい穏やかな笑顔を向ける彼。
私の恋は、あのキスから始まった。
私の彼氏は優しい、いい人。
そして、今は誰よりも大切な旦那様。
この先何年経っても、この心のスイッチは点けたままで―――。
[Fin.]
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