3人が本棚に入れています
本棚に追加
愛の香り
唇に、甘い感触がした。
「おはよう。眠り姫」
加持先輩の顔が、近くにあった。
「だるい。まだ、魔法が解けないみたい」
桂大を抱きしめる。ラベンダーとミントの香りがした。
大きな唇が、小春の唇を塞ぐ。
ディープキス。
柔らかで、暖かい。
「小春。俺と、つき合ってもらえませんか?」
桂大にぎゅっと抱きしめられる。
小春も負けじと抱き返した。
とくん、とくん。
二つの鼓動が一つになる。
「今度は、二人で愛の香りを探そう、桂大」
了
最初のコメントを投稿しよう!