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警察官と見た目が変わらない、紺の制服を着た警備員のおじさんが一礼し、磨き抜かれた扉を開けた。
デパートのきらびやかな電飾が点り、えも言われない上品な空気が流れる。
小春はドキドキしながら足を踏み入れた。
マンガに出てくるようなきりっとした店員さんが一列に並び、「いらっしゃいませ」と深々とお辞儀をした。
急に自分が偉い人になったみたいで、ちょっとこそばゆい。
王宮に招かれたお姫様気分と、大人がかしずく姿に申し訳なく思う気持ちがまぜこぜになる。
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