愛の香り

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愛の香り

唇に、甘い感触がした。 「おはよう。眠り姫」 加持先輩の顔が、近くにあった。 「だるい。まだ、魔法が解けないみたい」 桂大を抱きしめる。ラベンダーとミントの香りがした。 大きな唇が、小春の唇を塞ぐ。 ディープキス。 柔らかで、暖かい。 「小春。俺と、つき合ってもらえませんか?」 桂大にぎゅっと抱きしめられる。 小春も負けじと抱き返した。 とくん、とくん。 二つの鼓動が一つになる。 「今度は、二人で愛の香りを探そう、桂大」                                                      了
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