14人が本棚に入れています
本棚に追加
「螢菜、どうするの?
会社に言わないの?」
手作り弁当を
頬張りながら綾香が話す。
結婚届を
龍也さんが勝手に出した
話しを愚痴っていた。
そっか、
会社に届けを出さないと
いけなかった。
「お弁当食べたら総務へ行ってくる。」
綾香は仲間が出来たと喜んでいる。
私がアメリカへ
行くことは知って居るけど
まだ誰にも内緒にしていてくれ、
私との約束を守ってくれている。
それもそろそろ話さないと
いけない事だよね。
まずは
結婚申請かな・・・・。
なんだかちょっと恥ずかしい。
お弁当を食べて片付けると
総務部へ書類を書きに行った。
総務部はお昼は交代で
取っていたので、
少人数が残って色んな手続きに
来た人の対応をしている。
「棚橋さんどうしたの?」
お局様と密かに言われている
総務部の課長補佐の
松村さんが珍しく私の対応に出た。
回りをよく見ると
新人さんばかりみたい。
「あの、
結婚申請をしたいのですが。」
「え?
結婚したの?
何時?!!」
そんなに
驚かなくても・・・・。
最初のコメントを投稿しよう!