出会い

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出会い

彼、一ノ瀬 礼央に初めて出会ったのは高校の入学式だった。 新入生代表で挨拶をした彼を初めて見た時からーーー私は彼に特別なものを感じていた。 きっとそう感じたのは私だけではなかったはず。 それくらい彼は周りの男子とは違う空気を纏っていた。 清潔感ある黒髮の少し長めの前髪に、知的で意思の強そうな二重の瞳。 男の人なのに無駄に綺麗な肌にスッと通った鼻筋と少し薄めの唇がなんとも言えない色気まで感じさせた。 彼は誰が見ても文句のないイケメン男子だった。 高校から東京に出てきたばかりの私には、彼の全てが都会的で輝いて見えた。 今まで私の周りにいた事のない人種で、ある種のカルチャーショックを受けたのも事実だった。 彼への憧れーーーそれが、恋に変わるのにはそんなに時間はかからなかったと思う。
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