花燭に願いを

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テーブルと くっついた椅子に座る。 今日は天気が良くて 良かった。 テレビの天気予報で 梅雨の晴れ間って 言ってたけど本当にそうなった。 ため息がもれる。 どうするのか考えなくちゃと 思って気持ちを上げているのに ため息と共に下がっていく。 出さないようにしているのに 自然に出てくる。 次第に足下から じわじわと 不安が襲ってきた 怖い・・・。 ワンピースの 胸の辺りをギュッと 握りしめる。 右胸がチクチクと痛い。 これ龍也さんに 分かっちゃったら 凄く怒って 私捨てられちゃう・・・かな。 私が望んだ事じゃないけど ・・・隙があったんだ。 龍也さんをがっかりさせちゃった・・・? 山崎さんが話してるよねきっと今頃。 やっぱり龍也さんの顔が見られない。 がっかりした顔を見たら きっと私龍也さんと 一緒に居るのが辛くなる。 そんな思いをするくらいなら このまま龍也さんから 消えた方がまし。 空を見上げると真っ青な夏空が 眩しいくらいに光って 何処までも広がって 居るのが見える。
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